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公開日 2024.12.20 更新日 2025.02.25

屋根塗装は意味がない?必要ないといわれる理由とスレート屋根に不必要な理由

「スレート屋根に塗装は必要なのか」「塗装をしても意味がないのでは」といった声をよく耳にします。
実際、スレート屋根の塗装については、業界内でも意見が大きく分かれています。
塗装が不要と主張する業者がいる一方で、メンテナンスとして必要不可欠だと説明する業者もいます。
このような相反する意見の中で、建物の所有者はどのように判断すればよいのでしょうか。
本記事では、屋根塗装が意味のある屋根材と意味のない屋根材の違いを明確にします。
とくにスレート屋根については、塗装が不要といわれる理由や製造メーカーの見解を詳しく解説します。
また、屋根塗装を検討されている方に向けて、判断の基準となる具体的な情報もお伝えします。
これらの情報をもとに、あなたの屋根に本当に塗装が必要かどうかを見極めていきましょう。

屋根塗装の意味がある屋根

屋根塗装の効果は、屋根材の種類によって大きく異なります。
ここでは、屋根塗装が効果的な屋根材について解説します。

金属屋根塗装は意味がある

金属屋根、とくにトタン(亜鉛メッキ鋼板)は、塗装による保護が重要な屋根材です。
トタンは亜鉛メッキによって錆びにくい性質を持っていますが、この保護層は時間とともに劣化していきます。
亜鉛メッキの層が薄くなると、下地の鋼板が露出し、錆びが発生しやすくなります。
この劣化を防ぐために、定期的な塗装によるメンテナンスが必要不可欠です。
また、ガルバリウム鋼板も、一般的に錆びにくいとされていますが、メンテナンスが不要というわけではありません。
経年劣化によってメッキが剥がれると、トタン同様に錆びが発生する可能性があります。
金属屋根の塗装は、以下のような効果が期待できます。

  • 錆びの発生を防止
  • 屋根材の寿命を延長
  • 防水性能の維持
  • 建物の美観を保持

金属屋根の場合、10年程度での塗り替えが推奨されています。
ただし、沿岸部など潮風の影響を受ける地域では、より早いサイクルでのメンテナンスが必要になることがあります。
メンテナンスの時期を見極めるポイントは以下の通りです。

  • 表面の光沢が失われている
  • 部分的な錆びが見られる
  • 塗装の剥がれが目立つ
  • 雨漏りの兆候がある

このような症状が見られた場合は、早めに専門業者への相談をおすすめします。

屋根塗装の意味がない屋根

すべての屋根に塗装が必要というわけではありません。
なかでもスレート屋根は、その特性から塗装の必要性について議論が分かれている代表的な屋根材です。

スレート屋根は意味がない

スレート屋根の塗装に関して、製造メーカー自体が「塗装の必要性は低い」という見解を示しています。
その理由を理解するために、まずはスレート屋根の基本的な特徴から見ていきましょう。

スレート屋根の特徴

スレート屋根は、セメントを主原料とし、繊維質を混ぜ合わせて製造された屋根材です。
耐久性が高く、比較的安価なため、日本の住宅でもっとも多く使用されている屋根材の一つです。
基本構造として、上下左右に隙間を持たせた設計になっているのが特徴です。
この隙間は雨水を効率的に排水する役割を担っています。

スレート屋根の構成は、セメント約85%とパルプなどの繊維質約15%から成り立っています。
セメントは耐久性に優れる一方で、水を吸いやすい特徴があります。
また、酸性雨に触れると徐々に溶け出し、強度が低下していく性質があります。
パルプなどの繊維質は、セメントの「もろさ」を補う役割を果たしています。
この2つの素材の組み合わせにより、強度と柔軟性のバランスを実現しているのです。
ただし、この構造にも弱点があります。
水分を含むと膨張し、乾燥すると収縮するため、この繰り返しによって徐々に劣化が進んでいきます。
とくに寒冷地では、含んだ水分が凍結して膨張することで、ひび割れの原因となることがあります。

スレート屋根の寿命

一般的なスレート屋根の寿命は20~25年程度とされています。
ただし、この寿命は適切な施工と定期的な点検を前提としています。
スレート屋根の寿命に影響を与える要因は以下の通りです。

  • 施工時の技術品質
  • 設置環境(気候条件)
  • メンテナンス状況
  • 製造年代による品質差

適切なメンテナンスを行わない場合、スレート屋根の寿命は大幅に短くなります。
極端な例では、築15年程度で屋根材の交換が必要になるケースも報告されています。
以下のような要因が重なると、寿命が短くなる可能性が高まります。

  • 立地条件による過酷な環境(海沿い、寒冷地など)
  • 施工時の技術不足による不具合
  • 点検・メンテナンスの不足
  • 製造年代による品質のばらつき

とくに2000年前後に製造された一部の製品では、アスベスト規制に伴う製法の変更により、強度不足が指摘されているものもあります。

スレート屋根の劣化

スレート屋根の劣化は、主に以下のような形で進行します。

  • 表面の色褪せやチョーキング現象
  • ひび割れや欠け
  • 反りや歪み
  • 表面の剥離
  • 苔やコケの発生

とくに注意が必要なのは、これらの劣化症状が単独で発生するのではなく、複合的に進行することです。

スレート屋根のメンテナンス

スレート屋根のメンテナンスで重要なのは、定期的な点検と適切な補修です。
ただし、補修方法は劣化状態によって大きく異なります。
スレート屋根のメンテナンスで検討すべき選択肢は以下の通りです。

  • 部分的な補修(破損部分の交換)
  • カバー工法(既存屋根の上に新しい屋根を設置)
  • 葺き替え(屋根全体の交換)

塗装は、これらの選択肢の中で必ずしも最適な解決策とはならない場合が多いのです。

カバー工法は、既存の屋根を活かしながら新しい屋根材を重ねる工法です。
この工法のメリットとして以下が挙げられます。

  • 既存屋根の撤去が不要で工期が短い
  • 撤去費用が抑えられる
  • 二重構造で断熱性が向上
  • 建物内への雨水侵入リスクが少ない

一方、葺き替え工事は既存の屋根材を全て撤去して新しい屋根材に交換する方法です。
メリットは以下の通りです。

  • 新築時と同じ状態に戻せる
  • 屋根材や下地の状態を完全に確認できる
  • 最新の屋根材や工法が選択可能
  • 建物への重量負担が増えない

いずれの工法も、塗装と比べると初期費用は高くなりますが、長期的な耐久性や安全性を重視する場合は検討に値する選択肢といえます。

 

関連記事:屋根補修の費用相場?補修方法や悪徳業者によるトラブル回避方法も

スレート屋根の塗装が意味がないといわれる理由

スレート屋根の塗装が不要とされる背景には、複数の理由があります。
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

屋根の構造

スレート屋根は、その構造自体に雨水対策が組み込まれています。
屋根材の下には防水シート(ルーフィング)が敷設されており、この層が本来の防水機能を担っています。
スレート屋根材自体は、この防水システムの一部として機能するよう設計されています。
上下左右の隙間から雨水を効率的に排出する仕組みが備わっているため、表面の塗装は本質的な防水性能の向上にはつながりにくいのです。

間違った指摘

スレート屋根に塗装が必要だという主張の中には、誤った認識に基づくものも存在します。
たとえば「塗装で防水性が高まる」という説明がありますが、これは必ずしも正確ではありません。
むしろ、不適切な塗装工事によって以下のような問題が発生するケースが報告されています。

  • 本来の排水機能の低下
  • 屋根材の膨張・収縮への悪影響
  • 高圧洗浄による屋根材の損傷
  • 塗装の剥離による新たな問題の発生

美観維持としている

製造メーカーの見解では、スレート屋根の塗装は「美観の維持向上」が主な目的とされています。
防水性や耐久性の向上を期待して塗装を行っても、期待通りの効果は得られない可能性が高いのです。
色あせや汚れが気になる場合は、塗装以外の選択肢も含めて検討することをおすすめします。

塗装による効果が立証されていない

スレート屋根の塗装による寿命延長効果については、現時点で明確なデータによる裏付けがありません。
むしろ、以下のようなリスクが指摘されています。

  • 塗膜の劣化による新たな問題の発生
  • メンテナンスコストの増加
  • 本来必要な修繕時期の見逃し
  • 不適切な施工による屋根材の損傷

外壁塗料と同じタイミングでのメンテナンスが難しい

外壁と屋根では、劣化の進行速度や状態が大きく異なります。
屋根は常に直射日光や雨風にさらされるため、外壁よりも厳しい環境にあります。
このため、外壁塗装と同じタイミングで屋根塗装を行うことは、必ずしも最適な選択とはいえません。
むしろ、以下のような対応が推奨されます。

  • 屋根材の状態に応じた個別の対応
  • 劣化状況の定期的な点検
  • 必要に応じたメンテナンス方法の選択
  • 長期的な修繕計画の立案

塗装業者からなぜ推奨される?

塗装業者がスレート屋根の塗装を推奨する背景には、いくつかの要因があります。
まず、塗装工事は比較的短期間で完了し、視覚的な効果が分かりやすいという特徴があります。
また、カバー工法や葺き替えと比較すると、工事費用を抑えられるため、提案しやすい面があります。
しかし、以下のような点に注意が必要です。

  • 一時的な対症療法にとどまる可能性
  • 根本的な問題解決にならないケース
  • 不適切な施工による新たな問題の発生リスク
  • 将来的な修繕コストの増加

塗装、カバー工法、葺き替えの費用を比較すると、以下のような差が生じます。

  • 塗装工事:15~80万円
  • カバー工法:60~250万円
  • 葺き替え工事:70~260万円

この費用差が、塗装を推奨する大きな理由の一つとなっています。
しかし、塗装を選択した場合、5~10年後に再度のメンテナンスが必要になる可能性が高くなります。
結果として、長期的な費用を考えると必ずしも経済的とはいえない場合があります。
また、塗装工事では対処できない劣化が進行している場合、最終的にはカバー工法や葺き替えが必要になってしまいます。

屋根修理は雨漏りする前に信用できる業者に修理依頼しよう

屋根塗装の必要性は、屋根材の種類によって大きく異なります。
金属屋根では塗装による保護が有効ですが、スレート屋根では必ずしも最適な選択とはいえません。
とくに経年劣化が進んだスレート屋根に対する塗装は、根本的な解決にならない可能性が高いのです。
雨漏りを防ぎ、建物を長く保つためには、以下の点に注意が必要です。

  • 定期的な屋根の点検
  • 早期の問題発見と対応
  • 適切な修繕方法の選択
  • 信頼できる業者への相談

雨漏り修理30分では、お客様の屋根の状態を詳しく診断し、最適な修繕方法をご提案いたします。
スレート屋根の修理についてお悩みの方は、まずは無料診断をご利用ください。
経験豊富な専門スタッフが、丁寧に対応させていただきます。

 

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この記事の監修者

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二瓶義哉(Yoshiya Nihei)

株式会社NK代表取締役

高校を卒業後、不動産の営業、ITコンサルタントを経験後、29歳で防水工事専門会社へ就職。
他業種だからこそ経験できたことを生かし、建築業界の枠にとらわれない視点でお客様への提案等を行うことにより、大手施工管理会社からの信頼を獲得。現在は雨漏りしない為の調査方法・修理方法を研究し雨漏り修理成功率99%を達成。

<略歴>

2018年 防水工事専門業者にて防水施工に従事
2021年 株式会社NKへ就職
2024年 代表取締役へ就任
現在に至る

<資格>

有機溶剤作業主任者
化学物質管理者
職長 安全衛生責任者
クレーン・デリック運転士

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