最短30分で駆け付けます!お急ぎならお電話がおすすめ!

受付時間:平日8:00〜20:00
0120-959-666

メールで
無料相談

公開日 2024.12.19 更新日 2025.02.25

屋根の葺き替えとは?費用相場や工事のタイミングを解説

住まいを守る屋根は、経年劣化や自然災害によってさまざまな不具合が生じることがあります。

そんなとき検討したいのが「屋根の葺き替え工事」です。
古い屋根材を新しいものへと取り換えることで、建物の寿命を延ばすことができます。

本記事では、葺き替え工事の費用相場や適切な工事時期、工事の流れについて解説します。

屋根の葺き替え工事とは?

“葺く(ふく)”とは、屋根材を設置して仕上げる作業を指します。
屋根の葺き替え工事では、古い屋根材を撤去し、下地を補修したうえで新しい屋根材を設置します。

屋根材の寿命は素材によって異なります。
和瓦は50年以上、スレート屋根は20~25年、金属屋根(ガルバリウム鋼板)は25~35年ほどが目安です。
また、下地材である防水紙は15~20年、野地板は30~40年ほどで寿命を迎えます。

葺き替え工事では、劣化した屋根材だけでなく、下地材も必要に応じて補修できます。
そのため、雨漏りなどの不具合も根本から解決できる工事方法です。

なお、屋根リフォームには他の工法もあります。
既存の屋根の上から新しい屋根材を被せる「重ね葺き(カバー工法)」や、瓦屋根の場合は瓦を一時的に取り外して下地を補修する「葺き直し」などの選択肢があります。

屋根葺き替えの費用相場

屋根の葺き替え工事は、建物を守るための重要な投資です。
ここでは、工事にかかる具体的な費用や内訳について解説します。

屋根葺き替え全体の費用目安

屋根の葺き替え費用は、既存の屋根材の種類や面積、傾斜、形状(切妻・寄棟など)によって大きく異なります。
30坪ほどの戸建住宅の場合、一般的に150~200万円が費用の目安となります。
既存の屋根材の種類によって、費用は以下のように変わります。

  • 瓦屋根の葺き替え:90~250万円
  • スレート屋根からの葺き替え:70~160万円
  • セメント瓦からの葺き替え:95~250万円

なお、屋根の勾配が急な場合や道路が狭い場合は、さらに費用が上がることがあります。

屋根葺き替え工事費用の内訳

葺き替え工事の費用は、以下の項目で構成されています。

項目 費用目安(1㎡あたり)
屋根材施工費(日本瓦/洋瓦) 5,500~15,000円
屋根材施工費(スレート) 4,000~8,000円
屋根材施工費(ガルバリウム鋼板) 5,000~8,000円
既存屋根の撤去・処分費 3,000~6,000円
下地補修費 2,000~4,000円
防水シート費 500~1,500円
足場費用 600~1,500円

なお、古いスレート屋根にアスベストが含まれている場合は、アスベスト処理費用として別途10~30万円が必要になることがあります。
工事の詳しい費用については、現場の状況を確認したうえで見積もりを出してもらうことをおすすめします。

屋根の葺き替えが必要なタイミング

屋根の葺き替えは大規模な工事となるため、適切なタイミングを見極めることが重要です。
以下のような状況が、葺き替えを検討する目安となります。

  • 築年数が30~40年を超えている
  • 雨漏りが発生している
  • 屋根材の劣化が著しい
  • 耐震性を高めたい

とくに築30年を超えると、屋根材や下地材の耐用年数も迫ってくるため注意が必要です。
また、台風や地震などの自然災害で被害を受けた場合は、火災保険の適用も検討できます。

ただし、屋根材の色あせや軽度のひび割れ程度であれば、補修や塗装で対応できることもあります。
専門家による適切な診断をもとに、工事の要否を判断することをおすすめします。

 

関連記事:屋上コンクリートから雨漏りする原因とは?対処法も解説

葺き替えが必要な屋根の症状

屋根に不具合を抱えているからといって、必ずしも葺き替えが必要とは限りません。
ここでは、葺き替え工事が向いている屋根の状態について解説します。

症状①雨漏りに悩まされている

ひどい雨漏りに悩まされている場合、葺き替えが検討対象となります。
屋根は「屋根材」の下に「防水紙・野地板・垂木」から構成される下地があります。
屋根材に破損や瓦のずれがあっても、防水紙が機能していれば基本的に雨漏りは起こりません。
しかし、雨漏りが発生している場合、防水紙が機能を失っているサインです。
補修をせずに放置すると、野地板まで腐食してしまう可能性があります。

症状②屋根材が割れたり剥がれたりしている

屋根材の劣化には、色褪せ、カビの発生、軽度のひびなど、補修して塗装で対応できる症状もあります。
しかし、錆による穴あき、台風による屋根材の剥がれ、大きな割れなど、補修できないほど傷みが激しい場合は、下地まで劣化している可能性が高くなります。
このような状態では、下地からの補修が必要なため、葺き替えがおすすめです。

症状③屋根の耐用年数を超えている

築年数が長い住宅の場合、定期的な屋根塗装でメンテナンスをしていても、屋根材としての寿命を経過しているケースがあります。
塗装では補修できないほど劣化が進行している可能性もあるため、築30~40年頃が葺き替えを視野に入れる時期の目安となります。

 

関連記事:屋根の耐用年数はどのくらい?素材別の寿命やメンテナンスの目安を解説

症状④屋根のメンテナンスをしたことがない

スレートやセメント瓦は、新しいうちは塗膜の防水機能が保たれています。
しかし、紫外線や雨水、風、埃などの影響で、次第に防水性が失われていきます。
防水性を失った屋根材は水分を吸収しやすく、変形や雨漏りの原因となります。
また、乾燥時の収縮により割れることもあります。
メンテナンス不足の屋根は、さまざまな劣化が起きている可能性が高いため、葺き替えを選択するケースが多くなります。

屋根の葺き替えのメリットとデメリット

屋根の葺き替え工事には、いくつかのメリットとデメリットがあります。
工事を検討する際の参考にしてください。

メリット

葺き替え工事には、以下のような利点があります。

  • 屋根の寿命が大幅に延びる
  • 見た目が新築同様に美しくなる
  • 雨漏りを根本的に解決できる
  • 耐震性・耐久性が向上する

屋根材を軽いものに変更すれば、家への負荷が減って耐震性が向上します。
また、屋根の強度も復活するため、暴風雨への耐性も高まります。

デメリット

一方で、以下のような課題もあります。

  • 大規模な工事のため費用負担が大きい
  • 工事完了までに時間を要する
  • 雨天時は作業が制限される

既存の屋根材の撤去から新しい屋根材の設置まで、複数の工程が必要となるため、重ね葺き工法と比べると費用は高めになります。

タイミングによっては外壁塗装も検討するのがおすすめ

葺き替え工事のタイミングで、外壁塗装の実施も併せて検討してみましょう。
外壁塗装も屋根葺き替えも、お住まいにとって必要なメンテナンスです。
両方の工事をいずれ行う必要があるのであれば、同時に実施することで足場代を節約できます。
20万円近くにもなる足場の費用は、2回の工事に分ければ40万円にもなってしまいます。
一度の出費は大きくなりますが、工事をまとめることで総合的な費用を抑えることができます。
屋根の状態や予算に応じて、外壁塗装との同時施工についてもご検討ください。

屋根の葺き替え工事の流れ

屋根の葺き替え工事は、以下の手順で進められます。
標準的な工期は7~10日ですが、天候により変動することがあります。

工程①アスベストが含まれているか事前報告する

工事開始前に、屋根材のアスベスト含有調査が必要です。
2023年10月からは、認定された調査者による調査が義務付けられています。

工程②現在の屋根の撤去

既存の屋根材、下の土、下葺き材を撤去し、表面を清掃します。

工程③新しい野地板を貼る

屋根の下地となる野地板を点検し、必要に応じて補修や交換を行います。

工程④防水シートを張る

野地板の上に防水シート(ルーフィング)を設置します。

工程⑤新しい屋根材を設置する

防水シートの上から順に新しい屋根材を設置します。

工程⑥完了

最終点検を行い、工事を完了します。

屋根の葺き替え工事をする際に気を付けたいこと

屋根の葺き替え工事を成功させるためには、いくつかの重要なポイントに注意を払う必要があります。

アスベスト含有の事前報告の確認を行う

法律で定められたアスベストの事前報告は、必ず実施する必要があります。
工事依頼者も施工業者が適切な手続きを行っているか確認しましょう。
報告が行われているか不明な場合は、自治体に直接問い合わせることをおすすめします。
法令違反は罰則の対象となる可能性があるため、慎重な対応が求められます。

ご近所へ事前に知らせる

葺き替え工事は大規模な工事となるため、近隣への配慮が欠かせません。
工事中は騒音や振動が発生し、屋根材の破片が飛散する可能性もあります。
工事開始前には必ず近隣にご挨拶し、工事期間や作業内容について説明しましょう。
事前に理解を得ておくことで、トラブルを防ぐことができます。

屋根葺き替えの知見や経験が豊富な業者を選ぶ

葺き替え工事は住まいの耐久性を大きく左右する重要な工事です。
そのため、屋根工事の実績が豊富で、信頼できる業者選びが欠かせません。

工事を依頼する前に、できるだけ複数の業者から見積もりを取得し、工事内容や費用を比較検討することをおすすめします。
適切な判断のためにも、疑問点は遠慮なく質問し、しっかりと確認しましょう。

 

関連記事:古い家の雨漏り修理とは?修理業者を選ぶ際のポイントも紹介

屋根の葺き替えをすべきか迷ったら相談してみよう

屋根の葺き替え工事は、住まいを長く守るための重要な投資です。

築30~40年が経過している、雨漏りに悩まされている、屋根材の劣化が激しいといった症状が見られる場合は、葺き替えを検討する時期といえます。

工事費用は30坪ほどの戸建住宅で150~200万円が目安となり、屋根材の種類や工事の内容によって変動します。
工期は一般的に7~10日ほどですが、天候などの影響で長引く可能性もあります。

屋根の葺き替えによって、雨漏りの根本的な解決や耐震性の向上が期待できます。
また、外壁塗装と同時に行うことで、足場代の節約などコストメリットも生まれます。

屋根の葺き替え工事は、雨漏り修理30分にお任せください。
豊富な施工実績を持つ当社なら、適切な葺き替え工事が可能です。
お見積りは無料で承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

       

この記事の監修者

監修者の写真

二瓶義哉(Yoshiya Nihei)

株式会社NK代表取締役

高校を卒業後、不動産の営業、ITコンサルタントを経験後、29歳で防水工事専門会社へ就職。
他業種だからこそ経験できたことを生かし、建築業界の枠にとらわれない視点でお客様への提案等を行うことにより、大手施工管理会社からの信頼を獲得。現在は雨漏りしない為の調査方法・修理方法を研究し雨漏り修理成功率99%を達成。

<略歴>

2018年 防水工事専門業者にて防水施工に従事
2021年 株式会社NKへ就職
2024年 代表取締役へ就任
現在に至る

<資格>

有機溶剤作業主任者
化学物質管理者
職長 安全衛生責任者
クレーン・デリック運転士

無料調査・お見積もり
放置すると怖い雨漏りの原因をプロが調査し、
ご予算にあわせた修理プランをご提示します。
こわれた場所だけピタリと修理!
まずはご相談から