雨漏りの後処理を怠ると生じる二次被害とは?

雨漏りが起きたらなるべく早く改善に努めましょう。後処理を怠ると二次被害に発展し、建物の劣化を早めてしまう可能性があります。建物を長持ちさせるためにも、雨漏りを放置するのは危険です。
本記事では、雨漏りの後処理を怠ると生じる二次被害について解説します。自分でできる応急処置も紹介するので、雨漏りが発生したときはぜひ試してみてください。
雨漏りが発生したらどうする?
雨漏りが発生したら慌てず、まずは応急処置を行いましょう。次に専門業者へ連絡し、現地調査や修理してもらう日時を決めます。
応急処置
まずは雨漏りしている箇所を応急処置しましょう。応急処置をすることで被害の広がりを防ぎ、修理業者がくるまで時間を稼げます。応急処置をする際は、手が届く安全な範囲のみ行うのがポイントです。室内であればケガをするリスクが少ないため、積極的に応急処置を行ってください。ただし、屋根や雨樋などははしごを使っての作業になるので危険です。ケガをするリスクを無理に負う必要はないので、できる範囲で応急処置を行いましょう。
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専門業者へ連絡
次に専門業者へ修理依頼の連絡を入れます。決して応急処置のまま放置してはいけません。あくまでも一時しのぎのため、なるべく早く専門業者へ連絡することをおすすめします。専門業者に依頼すれば雨漏りの原因を特定し、適切に修理することで再発を防いでくれます。とくに屋根や基礎など目視では見えない部分も、専門業者なら調べることができるので安心です。
雨漏りが発生しやすい場所とは?
ここでは、雨漏りが発生しやすい場所を4つ紹介します。あらかじめ雨漏りしやすい場所を知っておけば、原因を特定する際に役立つでしょう。
屋根
屋根は常に外気に晒されているため、どの部位よりも雨風や紫外線の影響を受けます。さまざまな影響を受けた結果、劣化するのが比較的早く、屋根材のズレやひび割れ、板金の剥がれなどが起こります。これらの症状を放置すると、隙間から雨水が浸入して雨漏りを発生させます。
定期的に塗装や部分補修を行えば、大掛かりな工事をしなくても雨漏りを未然に防ぐことは可能です。建物のなかでも屋根は見えにくい部位のため、定期的に業者による点検が必要です。
外壁
外壁も雨漏りしやすい場所になります。多くの場合は、コーキングの劣化による雨漏りです。ゴム状の素材のため、経年劣化や外的要因によって損傷してしまうことがあります。小さなひび割れや剥がれであっても油断できません。
また外壁自体の防水機能が低下すると、雨水が吸収されやすくなるので危険です。基本的に塗装すれば防水機能は戻りますが、塗装を怠ると外壁材自体に雨風や紫外線のダメージが当たって劣化を早まらせてしまいます。外壁のメンテナンスを一度も行ったことがない場合は、今使っている外壁材や塗料の耐用年数を確認したのちに修理を依頼しましょう。
ベランダ
ベランダの床には防水処理が施されていますが、経年劣化するとひび割れや剥がれが起きやすくなります。隙間ができてしまえば雨水が入り込んで雨漏りを引き起こしかねません。また重たいものを落としたり人が動き回ったりすることで、ベランダの床に負担がかかることもあります。ベランダ自体が劣化している場合は、全体的な修理が必要でしょう。
サッシ
窓やサッシは外壁との継ぎ目にコーキングを施しています。コーキングは紫外線や雨風の影響を受けて劣化し、ひび割れや剥がれを引き起こします。コーキングに隙間が生まれると、雨水の浸入経路になりかねません。コーキングに不具合が見られたら、都度補修するようにしましょう。
また経年劣化によってサッシが歪んで、外壁との間に隙間が生まれることもあります。隙間が大きすぎる場合はコーキングによる補修が難しくなるので、窓やサッシ自体の交換が必要になるかもしれません。
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雨漏りの後始末を怠った際の二次被害
雨漏りの後始末を怠ると、さまざまな二次被害に発展しかねません。ここでは、起こりうる二次被害について解説します。
シロアリの発生
雨漏りによって湿気がこもるとシロアリが発生します。シロアリは湿った木材を食べる習性があるため、湿気がこもっている環境はシロアリにとって好条件の住まいです。
シロアリはただ繁殖するだけではなく、湿った木材を食べて建物の耐久性を下げます。駆除しないと建物の耐久性を元に戻すのが難しくなるので、早めの対処が欠かせません。
腐敗の進行
雨漏りによって湿気がこもると、構造体に使われている木材が腐食しやすくなります。腐食を放置すると、菌が繁殖したり建物の耐久性が下がったりしかねません。湿気を軽減させるには、換気して乾燥させる必要があります。しかし外壁材や屋根材の下を換気するのは困難です。それは専門業者に任せましょう。
天井や壁、床の木材が腐食しているようであれば、前から雨漏りしていた可能性があります。見えない部分で腐敗が進んでいることも少なくないため、専門業者による定期的なメンテナンスが必要です。
カビの発生
雨漏りを放置すると建物内に湿気がこもり、カビの発生を手助けしてしまいます。カビが発生すると、壁紙や床材に黒ずみができたりカビ臭がしたりして不快です。
室内でカビを見つけた場合は、雨漏りを疑いましょう。室内でカビが見られるのは、カビの発生が進行している証拠です。早めに対処することをおすすめします。
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【場所別】自分でできる雨漏りの応急処置の方法とは
雨漏りが発生したら被害を拡大させないためにも応急処置をしましょう。ここでは特別な道具を使わない、誰でもできる応急処置の方法を解説します。方法を知っておくと、いざ雨漏りが発生しても対処できるでしょう。
天井からの雨漏りの場合
天井からポタポタと雨漏りしている場合は、床にブルーシートを敷いてタオルを入れたバケツを置きましょう。ブルーシートがない場合は、ペットシーツや新聞紙などを重ねて置いておくと床が水浸しにならずにすみます。また家具や家電が濡れないように移動させられるものは移動させておきましょう。
窓の周りやサッシから雨漏りしている場合
窓周りやサッシから雨漏りしている場合は、タオルや吸収シートを当てて雨水の浸入経路を塞ぎましょう。防水テープがある場合は隙間を覆うように貼ってください。防水テープを貼ればタオルが落ちてこないように押さえておく必要がなくなります。またビニールを窓全体に覆うのもおすすめです。水を通さない素材なので、長期間雨漏りを食い止められるでしょう。
壁紙にシミができている場合
雨漏りによって壁紙にシミができた場合は、吸収シートやタオルを当てて水分を取り除きましょう。シミができているのは、付着している水分を吸収し続けたからです。水分を取り除けばシミが広がるのを防ぎます。さらにカビの発生を抑制することもできるので、建物や健康にとっても良い応急処置の仕方です。
マンションで雨漏りしたらどうする?
マンションで雨漏りが発生した場合は、応急処置のあとすぐに管理会社に連絡してください。とくに賃貸物件の場合は借りている側なので、管理会社に連絡しないのはマナー違反です。連絡をし、これからどのように行動すればよいのか指示をもらいましょう。
購入したマンションである場合は、管理会社に連絡したのちに専門業者へ修理を依頼してください。雨漏りを放置しておくと下階にまで影響が及ぶかもしれないので、なるべく早く改善できるように行動しましょう。
関連記事:マンションの最上階でも雨漏りする?その原因と対策とは
雨漏りしたら放置せずに後処理しよう
雨漏りしたまま放置すると、シロアリやカビが発生したり腐敗が進行したりする可能性が高まります。これらは建物の耐久性を低下させる要因なので、危機感を持たなければなりません。雨漏りが発生したら放置せず、きちんと後処理を行いましょう。
雨漏りが発生したら迅速に対応する雨漏り修理30分にご連絡ください。お問い合わせから最短30分で駆けつけます。すぐに解決したかったり近隣の業者に依頼したかったりする場合は、お気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者

二瓶義哉(Yoshiya Nihei)
株式会社NK代表取締役
高校を卒業後、不動産の営業、ITコンサルタントを経験後、29歳で防水工事専門会社へ就職。
他業種だからこそ経験できたことを生かし、建築業界の枠にとらわれない視点でお客様への提案等を行うことにより、大手施工管理会社からの信頼を獲得。現在は雨漏りしない為の調査方法・修理方法を研究し雨漏り修理成功率99%を達成。
<略歴>
2018年 防水工事専門業者にて防水施工に従事
2021年 株式会社NKへ就職
2024年 代表取締役へ就任
現在に至る
<資格>
有機溶剤作業主任者
化学物質管理者
職長 安全衛生責任者
クレーン・デリック運転士
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