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公開日 2024.10.25 更新日 2025.02.25

雨樋からの雨漏りの原因と対処法を解説!

多くの建物には雨樋と呼ばれる設備が取り付けられています。建物の外側に取り付けられているため、経年劣化や外的要因によって不具合を起こすことも少なくありません。不具合が起きると雨漏りへとつながることがあるため、放置しておくのは危険です。本記事では、雨樋から雨漏りする原因と対処法を解説します。雨漏りを予防する方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

雨樋の役割とは

雨樋の役割は、屋根に落ちた雨水を一箇所にまとめて地上や下水に適切に排出することです。雨樋があることでメリットに働く内容を以下にまとめました。

  • 雨から外壁や基礎を守る
  • 外壁の劣化を遅らせて雨漏りを防ぐ
  • 雨音を軽減する
  • 隣家の外壁を汚さない

雨樋がないと外壁に直接伝っていくため、劣化を早まらせる要因になりかねません。また隣家との距離が近い場合は、雨水の跳ね返りで外壁や庭を汚してしまうこともあります。雨樋は建物や近隣の暮らしを守るために不可欠な設備なのです。

 

関連記事:雨漏りがはじまるのは築何年から?劣化しやすい箇所とは

雨樋の構造

雨樋は複数の部材が一つになってはじめて機能します。主な部材は以下の通りです。

  • 軒樋(のきどい)
  • 軒継手(のきつぎて)
  • 軒曲がり
  • 集水器(しゅうすいき)
  • 止まり
  • 呼び樋(よびどい)
  • 縦樋(たてどい)
  • 縦継手(たてつぎて)
  • エルボ
  • 寄せマス
  • 角マス

これらの部材が正しく取り付けられて機能することで、適切に雨水を排出できます。

雨樋が原因となって雨漏りへとつながるメカニズム

雨樋から雨漏りが起きるのは、雨樋に不具合が起きている可能性があります。ここで雨樋から雨漏りが起きるメカニズムを見ていきましょう。

雨樋のつまり

雨樋がつまると雨漏りの原因になります。雨樋は筒状になっており、雨水を排水するために使われる部位です。落ち葉や土などを流すためのものではないため、これらが蓄積するとつまりが起きやすくなります。掃除していれば問題ありませんが、落ち葉や砂埃は毎日雨樋に落ちてくるためこまめに掃除するのは難しいでしょう。最低限、大雨や強風が発生した後に雨樋を掃除すると、つまりが起きにくくなるかもしれません。

雨樋のひび割れ

常に雨風や紫外線などの影響を受けている雨樋は、経年劣化によってひび割れが起きることがあります。また飛来物による衝撃でひび割れが起きることも少なくありません。ひび割れが起きると隙間から雨水が浸入し、雨漏りを引き起こします。ひび割れが広がれば大きな穴になったり雨樋自体が落下したりして、大きな被害に発展する可能性もあるので注意してください。

雨樋の歪み

紫外線や飛来物、雪の重みなどの影響で雨樋が歪んでしまうと、正常な雨樋との間に隙間ができてしまいます。最初はポタポタと軽度の雨漏りであっても、徐々に雨樋に負担がかかって歪みが大きくなることがあります。

 

関連記事:瓦屋根から雨漏りする原因とは?雨漏り修理の方法も紹介

雨樋が原因の雨漏りへの対処法

雨樋から雨漏りしている場合は、雨樋の交換やつまりを解消することで改善するかもしれません。ここで詳しくみていきましょう。

雨樋を交換する

雨樋に歪みやひび割れが生じている場合は、新しい雨樋に交換するのがおすすめです。雨樋は部分的に交換することが可能なので、劣化が激しい部品だけ交換できます。ただし雨樋を一度も交換したことがない場合は、全体的に交換するのがよいでしょう。一度にすべて交換すれば、長期間交換しなくてすみます。雨樋の適切な交換時期は設置してから約20年です。交換時期よりも早く著しく劣化した場合は、劣化したタイミングで交換するようにしましょう。

つまりを除去する

雨樋のつまりを解消すると雨漏りが解消する場合があります。自分でつまりを解消する場合は、まず下から掃除できる竪樋から試してみましょう。雨水の出口となっている部分にトングを入れて固形物を取り除きます。竪樋を軽く叩くと固形物がずれ落ちてくる場合もあるのでやってみましょう。軒樋を掃除したい場合は、はしごや脚立に乗って行います。足元が不安定のなか行うため、必ず支える人を1人呼んでください。また高圧洗浄機を使って水圧で固形物を押し出す方法もあります。部品を解体するのも手段の一つですが、組み立てられない可能性があるのでおすすめできません。

雨樋が原因の雨漏りを防ぐには?

雨樋から雨漏りが起きるとさまざまなリスクが生じます。起きてから対応するのではなく、予防することも大切です。ここでは雨漏りから雨樋を防ぐ方法を3つ解説します。

自宅が雨樋のつまりが発生しやすいか確認する

まずは自宅の雨樋がつまりが発生しやすいかどうか確認してみましょう。自宅の立地や周辺環境によっては、雨樋がつまりやすい可能性が高くなります。雨樋がつまりやすい特徴を以下にまとめたので、該当するか確認してみてください。

  • 屋根より高い位置に大きな木がある
  • 近くに砂のグランドや公園などがある
  • 近くに林や森がある
  • 片流れ屋根など雨水が流れる方向が一箇所しかない
  • 瓦屋根など土葺きの自宅である

上記の特徴に該当する場合は、定期的なメンテナンスが必要です。雨漏りしていないから大丈夫と思うのではなく対策しましょう。

落ち葉防止ネットを取り付ける

雨樋に落ち葉がつまらないように、落ち葉防止ネットを取り付けましょう。ネットを取り付けると落ち葉だけではなく、固形の飛来物からも雨樋を守ってくれます。鳥やネズミなどの侵入も防ぎやすくなるので、おすすめの予防策です。雨樋の交換や修理をする際に落ち葉防止ネットを取り付けてもらえれば、一度の工事で完了します。

外壁や屋根と同時に雨樋塗装も施す

雨樋塗装を外壁や屋根の修理と同時に行うのもおすすめです。同時に行えば雨樋も一緒にきれいになるので、長持ちしやすくなります。雨樋塗装は見た目をきれいにする以外にも、塗膜によって保護する役割も果たしてくれます。これにより雨樋自体の劣化を遅らせることができ、歪みやひび割れなどが起きにくくなります。

 

関連記事:雨漏りの後処理を怠ると生じる二次被害とは?

雨樋から雨漏りが起きたら早めに修理しよう

雨樋につまりやひび割れなどが起きると、雨漏りにつながることがあります。改善するにはつまりを解消したり雨樋を交換したりすることが良策です。雨樋の不具合は掃除で改善されることもあれば、修理しないと直らないこともあります。雨樋からの雨漏りを直すためにも、専門業者に修理を依頼しましょう。

雨樋からの雨漏りは雨漏り修理30分にお任せください。お問い合わせから最短30分で駆けつけるので、急なご依頼にも対応いたします。当社は10年保証を設けているため、修理後に何か起きてもすぐに対応いたしますのでご安心ください。まずはお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

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二瓶義哉(Yoshiya Nihei)

株式会社NK代表取締役

高校を卒業後、不動産の営業、ITコンサルタントを経験後、29歳で防水工事専門会社へ就職。
他業種だからこそ経験できたことを生かし、建築業界の枠にとらわれない視点でお客様への提案等を行うことにより、大手施工管理会社からの信頼を獲得。現在は雨漏りしない為の調査方法・修理方法を研究し雨漏り修理成功率99%を達成。

<略歴>

2018年 防水工事専門業者にて防水施工に従事
2021年 株式会社NKへ就職
2024年 代表取締役へ就任
現在に至る

<資格>

有機溶剤作業主任者
化学物質管理者
職長 安全衛生責任者
クレーン・デリック運転士

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